一人飯紀行、素朴な食堂とカツ丼

休みだ

世間は仕事に勤しんでいるだろう、だが今日私は雨の為休みになり暇だった。無い筈の唐突な休暇、朝は取り敢えず久し振りの惰眠を貪った。そして昼ご飯の時間を迎えた訳だが…。

お昼ごはん

残念ながらこの街だと近くに食事を出来る店は多く無い。でも部屋には何も無いので取り敢えず外へ出て何か店を探す事にした。ホテルの周りの店は皆飲み屋やスナックばかり、車も少なく街に響くのは私の歩く音と雨の音。喧騒とは無縁の土地を歩いていると雨脚が強くなって来て仕方無く近くの屋根を貸してもらうことにした…。良く見るとそこは食堂の様でこうなったのもなにかの縁と思い入ってみることにした。

うめのや食堂

という名のお店、入ってみると大正か昭和の雰囲気を感じさせる雰囲気。席に着いて周りを見渡す。客は私だけだった、雨だし仕方が無い。店員さんお婆さんとお爺さんの二人だけのこじんまりとした素朴なお店。
画用紙に手書きのメニューが良い感じ
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注文

メニューは多くは無く紙一枚に収まる感じ。カツ丼が食べたいと思ってたのでカツ丼を注文。値段は800円普通ですね。20分くらいで出て来ました、それでは出てきた物をどうぞ。
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カツ丼とカブの葉と油揚げの味噌汁に株の浅漬(隠れてる)…百点満点のカツ丼セット…それではいただきます。うん、美味しい。カツは衣が薄めで端がサクッとしていて良い、真ん中あたりの衣は出汁を吸ってしっとりしていてこれまた良い…味噌汁は濃過ぎない優しい味がする。カブの葉の味をもしっかり生きていて美味しい。カブの浅漬も良い箸休め、塩辛いのでは無くカブの味を残した良い浸かり具合だと思う。店内は雨の音と私の咀嚼音と厨房から流れるラジオの音だけ。とても静かでまるでこの空間には私しか居ないのでは無いか…と思わせる雰囲気でとても心地よかったです。御馳走様でした

おわりに。

今回は唐突に休みになったから近くの食堂でカツ丼を食べたお話です。知らない店にとりあえず入ってみる精神、大切かも知れませんね。それではまた明日、またのぅ。